今と昔。比べて思うこと
電車に乗っていると、スマフォを見ている人が多い。
スマフォが世の中に普及し始めたのは、まだ10年位前の話だ。
自分が社会人になった頃は、夕刊フジなどのタブロイド版の新聞を読んでいる人が多かった。
最近は電車で新聞を読んでいる人をほとんど見なくなった。
自分が不動産の仕事をするようになった平成8年は
携帯電話が普及しだした頃で、
自分も当時5万円位すつ携帯電話を秋葉原で買って帰ったことを覚えている。
当時は建て売り分譲会社に勤めており、
会社には電話があるだけでパソコンがなかった。
することは、お客さんに電話することと、物件を見ることと、ポスティングや訪問をすることくらいだった。
事務仕事が今と比べるとはるかに少ない。
今はお客さんに電話をすることが少なくなった。
その分メールやLINEでのやり取りが増え便利な反面、
意思の疎通が難しいと感じるようになった。
メールは簡潔に用件を伝えるにはとても便利だが、
込み入った話を説明したり、
相手の思いや感情的なものを聞きとったりする場合には適していない。
上手くこちらの説明が伝わっているかもわからない。
最近はZoomでの打ち合わせもあるが、
相手の顔は見えるが何となく話していて不安になる。
やはり対面で話しているのとは違う。
世の中はどんどん便利になって進化していると思われているが、
どんどん人間の本能や本質的なものに逆らっているように感じる。
簡単、便利、時短、効率化というものから離れてみると
人間もう少し心にゆとりや潤いが生まれ、
本来人間が持っている能力が活性化されるのではないかと思う。