ハザードマップについて

今年の夏は、北海道を除く全国各地で豪雨で苦しめられました。

その結果、よく、雨が降った日はTVでハザードマップというキーワードを見聞きしもしました。

「ハザードマップ」とは、台風や地震などの自然災害が起こった際に想定される被害範囲が記載されている地図ををいいます。

ここでは、この「ハザードマップ」について少々解説していきます。

「ハザードマップ」の種類は

・洪水ハザードマップ…大雨で河川から水が溢れた場合に浸水する区域(浸水想定区域)を想定した地図

洪水ハザードマップ2

・内水ハザードマップ…大雨で下水が溢れた場合に浸水する区域を想定した地図

・高潮ハザードマップ…台風などの発達した低気圧が近付き、気圧や風の影響で海面が堤防を乗り越えるほど上昇して高潮氾濫が発生した場合に浸水する区域を想定した地図

・土砂災害ハザードマップ…土砂災害防止法に基づき都道府県による土砂災害警戒区域(イエローゾーン)、土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン)の指定を受け、土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域の位置や避難場所、避難経路等に関する情報が記載されている地図

ハザードマップ2

・津波ハザードマップ…地震防災対策特別措置法に基づき都道府県による津波災害警戒区域(イエローゾーン)、津波災害特別警戒区域(レッドゾーン・オレンジゾーン)の指定を受け、津波災害警戒区域・津波災害特別警戒区域の位置や避難場所、避難経路等に関する情報が記載されている地図

・火山ハザードマップ…火山噴火によって予想される災害現象とその到達範囲などの危険性(危険度)が記載されている地図
となっています。

ハザードマップにおける対象物件の所在地の説明義務化

近年は数十年、数百年に一度といわれる台風や大雨が毎年のように発生しています。

この様な状況になり不動産の購入を検討する際に洪水などの自然災害リスク(浸水被害、土砂災害、津波災害、地盤沈下等)が重要な判断要素となっています。

その為、宅地建物取引業法施行規則が改正され2020(令和2)年8月28日に施行されました。

宅地建物取引業者は、宅地・建物の売買・交換・貸借の相手方等に対して、その者が取得し、または借りようとしている宅地・建物に関し、その売買・交換・貸借の契約が成立するまでの間に、宅地建物取引士をして、書面を交付して所定の重要事項の説明をさせなければなりません。

ここでいう重要事項については宅地建物取引業法で明記されている他に宅地建物取引業法施行規則にも定められています。(宅地建物取引業法35条1項14号イ)

説明するべき重要事項に追加されたのは取引対象の宅地・建物が水防法に基づき作成された水害(洪水・雨水出水・高潮)ハザードマップに表示されているときの、ハザードマップにおけるの所在地の説明です。(宅建業法施行規則16条の4の3第3号の2)

具体的な説明方法としてはハザードマップを示しながら取引対象地の位置を示す必要があります。
実務上ではハザードマップを重要事項説明書の添付図面としたうえで本文中には「別添ハザードマップ参照」などと記載することになります。

また、説明についてはハザードマップ上に対象物件の地番まで正確に示すことは求められてなく、概ねの位置を示せばよい事になっています。

取引対象地が浸水想定区域外であっても、ハザードマップ上に表示されている場合はその位置を示す必要があります。

なお浸水想定区域外であるからといって、水害のリスクが無いと取引の相手方が誤認することが無いように配慮する必要があるとされています。
[宅地建物取引業法施行規則の一部改正(水害リスク情報の重要事項説明への追加)に関するQ&A3-5、3-8]

まとめ

ハザードマップは時の経過とともに最新の状況に応じたものに更新されますので、重要事項説明の際にはハザードマップが将来更新される可能性があることも伝えるべきと考えられます。

また宅地建物取引業法上で義務付けられているのはハザードマップ上の取引対象の所在地ですが、実際に水害が生じた場合は避難する必要がありますので重要事項説明の際には避難場所の説明を合わせてする事が望ましいと考えます。

ハザードマップは市区町村のHPから入手することが可能です。

また、市区町村によっては紙での配布を行っているところもあります。

不動産の購入を検討されている方は事前に入手して確認しておくことをお勧めいたします。

また、現在のお住まいのハザードマップ上の所在地を確認して避難場所などを確認しておきましょう。

なお、国土交通省が運営する、「ハザードマップポータルサイト」と言うサイトが有ります。あなたの身の回りでどんな災害が起こりうるのか、調べることができますので是非確認しましょう。

ハザードマップポータルサイト
~身のまわりの災害リスクを調べる~
https://disaportal.gsi.go.jp/

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