『信じるな、疑うな、確かめろ』
入社して1週間が経った本日は、
朝から業者さんの物件確認や、親族間売買のお問い合わせなどで
せわしなく1日が始まった。
木曜日は休み明けで、
なおかつ、週末のご案内に向けて他業者さんも内見の手配をとる準備で忙しいのだ。
私も、土日で見たいというお客さまのリクエストにお応えすべく、
ある物件の内見の予約をいれたが、
その業者さんは、物件の鍵がまだ戻って来ていないから
ご案内はできないという。
その会社のHPを見ると、
室内が綺麗に撮られた写真が掲載されている完全な空室物件だ。
実は、、先週も内見の予約をいれたのだが、
クリーニング業者に鍵を預けているので、土日は内見が出来ないという返事だった。
そもそも、
内見予約が多く入る土日に、
鍵をクリーニング業者に預ける業者など普通はありえないだろう。
同業者として、自分のお客さまで申し込みをもらって、
仲介手数料をダブルでもらいたいという気持ちはわかるけど、
その売り物件って誰のもので、誰から売りの依頼をもらっているのか
という原点に立ち返って考えるとどうだろう?
例えば、
これが自分の営業努力で、
何としても自分で直接決めるんだ!
という気持ちで必死になって案内をとるというのであれば、
その行動そのものは売主のためになる。
ところが、
他業者のお客さんを排除して、
自分たちだけが有利な立場で営業活動をするというのであれば、
市場の競争原理が働かず売主のためにはならず、
それは自分の会社のためにしかならないのではないだろうか?
もっと言うと、
売主であるお客様の物件を私物化する権利など、
我々不動産業者には初めから持たされていない。
これは業界で横行している☛【囲い込み】というやつだ。
最近は、
自分の物件が囲い込まれているのではないか?
という不安をかかえ、コーラルに相談してくるお客様もいる。
事実は調べればわかることで、
そもそも
お客様にそんな疑念を持たれているという時点で
信頼関係がなくなっているわけで、アウトである。
『信じるものは救われる』世の中でありたいけど、
実際は『信じるな、疑うな、確かめろ』が
求められる世の中かもしれない。